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左右で足の長さが違う原因と骨盤への悪影響の理由

更新日2020.3.24 最終更新日2024.10.17 文責 柔道整復師 牧口哲也

この記事を読むことで、なぜ足の左右差が生じてしまうのかということがわかるようになります。整体院に行くと「右足が左足よりも短いですね」と言われたことが一度や二度はあったと思います。

なぜそんなことが起きるのかということを分かりやすく解説しました。足の長さの違いがあって、まっすぐ立つことができない、そのことによって腰痛が起きてしまっている方に参考にして頂けたらと思います。

目次

こんにちは。ときわ台駅前整骨院の牧口です。

当院は足の左右の長さが違うことで、まっすぐ立つことができず、体が傾いていたり、そのせいで腰痛が起きているという方でも、施術受けることで、腰痛が改善して、つまずくことなくスムーズに歩くことができるようになれるよう、体のケアのお手伝いをしている整骨院です。

足の長さが違うことでこんなことありませんか?

近くの店に買い物に行こうと歩いてる時に、つまずいてしまい、顔面からダイブしそうになった際に、とっさに手をついて、手首を骨折してしまった。家の近所を少し歩いただけなのに、脛のあたりが張ってしまい、足裏までしびれが出てしまって、だんだん歩くのがしんどくなってきた。

 

なぜ、こんな状態になってしまったんだろう。ほんの1ヶ月ぐらい前は歩くのに何の不便もなく、平気だったのに、なぜだろうと疑問に思って、Youtubeで自分と同じ悩みの人はいないか調べたり、ネット検索してそれらしい理由を見つけたり、なんとか解決しようと頑張ったけれども、どうにもならなかったという方が多くいらっしゃいます。

 

 

でも、そんな方でも当院に来て、お体の検査を受けて、私の説明を聞くと「なぜ、つまずきやすかったのか分かりました」と言ってくれたり、「足の痛みが無くなったから、孫と旅行に行きたい」と将来の目標を語ってくれたりしています。

 

 

当院は骨盤の問題を解決することで、普段当たり前のようにできていたことが、できなくなって落ち込んでいる人でも、なぜそんな状況になってしまったのかをしっかりと理解し、改善することで何気ない日常生活や目標を取り戻し、毎日、明るく暮らせるようなお手伝いをしている整骨院です。

 

 

足の長さが違う理由とは?

今日は、なぜ足の長さが左右で違うのかというお話です。

 

整体に行くと「足の長さが左右で違う」「右足が指1本分短いですね」等と言われたことがあるという方は多いのではないでしょうか?

 

それは仙腸関節のねじれや骨盤の前傾つまり、骨盤の歪みが原因です。

仙腸関節のねじれ、骨盤のゆがみとは?

仙腸関節とは、逆三角形の形をした「仙骨」という骨と、蝶の羽のような形をした「腸骨」と呼ばれる骨が結びついた部分の関節を指します。この関節は、体の中心である骨盤の一部を形成しており、重要な役割を果たしています。

 

仙腸関節は非常に強い靭帯でがっちりと固定されているため、肘や膝のように大きく動くことはありません。関節の動きはごくわずかです。そのため、医師や看護師などの医療関係者の中には、レントゲンでは動きを確認できないことから、仙腸関節を「不動関節」と見なす方もいますが、実際にはごく僅かに動いています。

 

この微細な動きが実は重要で、わずかな仙腸関節のずれが、体の中心から離れた場所では大きな歪みとして現れることがあります。例えば、不良姿勢の原因となったり、時には激しい痛みを引き起こすこともあるのです。

 

この現象を説明するために、扇子を例に挙げることができます。扇子の持ち手部分が体の中心だとすると、中心の角度が同じであっても、扇の外側に行くほど、弧の変化が大きく感じられます。人間の体も同じで、骨盤のわずかな歪みが、手足の位置に大きな影響を与えるのです。

多くの人が歪みに気づいていないだけ

実際、多くの患者さんの場合、右の骨盤が後ろに傾き、左の骨盤が前に傾いてねじれが生じています。これによって、右股関節の受け口が上向きになるため、右足が見かけ上短くなり、逆に左股関節の受け口が下向きになるため、左足が見かけじょう、長くなります。このように、骨盤のねじれが原因で、足の長さに違いがあるように見えることが多いのです。

 

しかし、実際には足そのものが長さで異なっているわけではなく、骨盤の歪みによる見かけの問題です。骨盤のねじれを改善すれば、左右の足の長さは同じに戻ります。このような微細な歪みをそのまま放置してしまうと、体に様々な問題が生じてきます。

 

例えば、「慢性的な首や肩の凝り」や「朝ベッドから起きるときに腰が痛む」といった症状は、体の中心である仙腸関節のわずかな歪みから引き起こされていることが多いです。

 

しかし、多くの人はそのことに気づかず、凝りのある首や肩、痛みのある腰をマッサージや揉みほぐしで対処しようとします。これは一時的な緩和策に過ぎず、根本的な原因である骨盤の歪みを解消しない限り、症状は改善しません。原因が違う場所にあるからこそ、表面的な治療ではなく、体全体のバランスを整える必要があるのです。

骨盤の高さも脚長差に影響

骨盤がねじれてしまうと、その影響は広範囲に及び、最終的には骨盤自体の高さにも違いが生じてきます。具体的には、骨盤が右側に移動すると、右の骨盤が上に持ち上がり、左の骨盤が下に下がるため、結果として右足が短く見えるようになります。

 

このような状態では、右側の太ももの内側に強い緊張が生じ、逆に、左側の太ももの外側には強い緊張が発生するという特徴的な傾向があります。これにより、体のバランスが崩れてしまい、日常生活において様々な不快感や痛みを感じるようになることがよくあります。

 

さらに、骨盤の歪みが進行すると、さらなる問題が浮上します。骨盤が歪んでしまうと、膝をしっかりと伸ばす動作に大きな影響を及ぼします。この動作には「内側広筋」という筋肉が重要な役割を果たしますが、骨盤の歪みによってこの筋肉が正常に機能しなくなってしまうことがあります。

 

結果として、膝が常に少し曲がった状態のまま固定され、完全に伸ばすことができなくなります。このような膝の問題も、足の長さに左右差が生じる一因となり、さらに不均衡な状態が悪化していくのです。つまり、骨盤や下半身の筋肉のバランスが崩れることで、足の長さが異なって見えるようになるのです。

 

しかしながら、これらの問題は骨盤や筋肉のバランスを整えることで、比較的容易に改善することができます。適切な施術やエクササイズによって、骨盤や下半身の筋肉のバランスが正常な状態に戻ると、足の長さも自然に左右均等に戻り、見た目も健康的に整います。足の長さが違って見える原因は、骨自体の問題ではなく、筋肉の緊張や関節の働きに問題がある場合が多いのです。

放置することで大変なことに

そして、このような骨盤の歪んだ状態を長期間にわたって放置してしまうと、さらなる悪影響が生じます。骨盤が歪んでいることで、骨盤の上に乗っている腰や背中、さらには肩などの筋肉にまで大きな負担がかかるようになります。

 

これにより、腰痛や背中の痛み、肩こりなどの症状が現れ、日常生活に支障をきたすことになります。また、骨盤の歪みによって歩き方も自然と不正確なものになり、すねの外側に痛みが出ることもあります。この痛みは、坐骨神経に関連する症状であり、長時間歩くことができなくなることも少なくありません。

 

実際に、100メートルから200メートル歩くだけで足が痛くなり、歩くのが困難になるといった症状を訴える方の多くは、不良姿勢や骨盤の歪みが原因で坐骨神経痛を引き起こしていることが多いのです。

このような場合、単に痛みを抑えるだけでは根本的な解決にはなりません。骨盤の歪みを改善し、姿勢全体を正しい状態に戻し、さらに歩行のパターンを適切に修正することが不可欠です。これによって、痛みや不快な症状を根本から改善することができるのです。

右足が4㎝短かった当院の患者様の事例

最近、骨盤矯正のために当院に通ってくださっている女性の患者さんは、トレッキングが趣味で、月に2、3回ほど近場の低い山を友人と一緒に歩くのを楽しんでいるそうです。山歩きが彼女にとってリフレッシュの手段でもあり、普段からアクティブな生活を送っていらっしゃるのですが、ここ最近、脚の不調が出てきたとのことで、登山を楽しむことが難しくなってきたそうです。

 

具体的には、すねの部分が張ってしまい、歩くたびに違和感を感じるようになったとのことです。また、右足が短く感じるため、両足で立とうとすると膝を曲げないと体がまっすぐに保てず、そのせいでバランスが崩れてしまうという悩みを抱えて来院されました。

 

最初に体の検査を行ったところ、骨盤のねじれが非常に強く、右側の骨盤が上に大きく上がっている状態が確認されました。この骨盤の歪みが、右足が短く感じる原因だと考えられました。さらに詳しく検査を進めていくと、右足が左足に比べてなんと4cmも短い状態であることがわかりました。これまでにも、2cmほどの脚長差を持つ患者さんを見ることはありましたが、4cmの差は非常に珍しく、通常は手術で足の骨を切った方でしか見かけないほどの大きな違いです。

骨盤矯正で見えてきた希望

そこで、この状況を改善するために、まずは骨盤矯正の施術を開始しました。最初の1、2回の施術の段階で、施術後にはなんとか脚の長さの差を2cmまで縮めることができました。しかし、筋肉の状態が悪く、すぐに元の状態に戻そうとする力が強いため、施術後に良い状態を長期間維持するのが難しいことがわかりました。

 

それでも、根気よく施術を続け、6回ほど経過した段階で、ようやく脚の長さの差が1cm以下に安定しました。この改善によって、立っているときに膝を曲げないとまっすぐ立てないという問題が徐々に解消され、日常生活でのバランスがかなり改善されました。

 

まだ完全に治ったわけではありませんが、ここまでの施術で明らかな進展が見られ、患者さんも「光が見えてきた」と感じておられます。今後も引き続き施術を行い、完全に回復できるよう努めていきます。